暑い日々がやってきますね~。ということで、今回は、熱中症予防に使われる暑さ指数WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)をTRNSYS18で計算してみよう♪のまき。
WBGTは、例えば、日常生活において、28℃を超えると厳重警戒、30℃を超えると危険!といった感じで、熱中症の予防に使われています。詳しくは、環境省のサイトをみてね♪
下図の対象室(room)のWBGTを算出してみます。算出式は以下の通りです。
室内のWBGT(℃) =0.7 × 湿球温度(℃) + 0.3 × 黒球温度(℃)
主な設定は、Type56(複数室の温熱計算をするコンポーネント)とEquation(電卓のコンポーネント)で行います。
Type56で、湿球温度と黒球温度を計算し、その値を用いて、Equationで上の算出式を設定します。
ここでは、黒球温度と作用温度は概ね同等であるとし、計算には作用温度を用いることとします。
まず、Type56の設定について。TRNBuildで設定します。
(1)算出する作用温度の位置
位置は、Geo-Infoで設定します。
対象室(room)を選択して、x,y,zの座標を設定します。ここでは、作用温度を求める位置をroomの中心としています。
(2)快適性の計算で利用する値の設定
Comfort Typesを使って設定します。
ここでは、室内の風速は0.1m/sとしています。その他の値はデフォルト値のままで構いません。
(3)対象室(room)に快適性の設定
上の(1)と(2)で設定した内容を対象室に割り当てます。
(4)湿球温度と作用温度を出力
Type56から出力する項目の設定をします。
対象室を追加し、作用温度は、[comfort outputs] の中から選択します。
Ntype 122 作用温度を追加したら、ダブルクリックでComfort Definitionsを開きます。
Comfort Definitionsでは、設定したComfortを追加します。
続いて、湿球温度は、[airnode outputs]の中から選択します。
Ntype 180 湿球温度を追加します。
以上で、Type56の設定は終わりです。
続いて、Equationの設定について。
Simulation Studioの画面で、Equationにinputとoutputを追加して式を設定します。
Type56のoutput(湿球温度と作用温度)をEquationのinputへ。
Equationのoutput(wbgt)をPrinterのinputへ。
Equationで計算される値をOnline PlotterやOutputのコンポーネントにつなぐと結果が出力されます。
設定は以上です。
下の図は、計算してみたところ。夏は注意が必要だ~!
計算ができたら、外気の導入などパラメータを変更して、いろいろ検討してみてね♪
以上、over!!
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