TRNSYSでは標準のコンポーネントの他に、別途販売されているアメリカのTESS社のTESS Component LibraryやドイツのTRNSSOLAR社のNoStandard Typesが利用できます。
今日は、NoStandard TypesにあるPCMのコンポーネント(Type399)について。
このType399は、チルドシーリング等のアクティブウォールとPCMが統合されたコンポーネントとなっています。
チルドシーリングや床暖房などとPCMを組み合わせた計算が可能で、PCM単体でも計算できます。
ざっくりいうと、
・複数室を計算するType56とType399で計算結果をやり取りする
・設定する壁や床、天井のConstructionはType56(TRNBuild)ではなくType399で設定
・PCMのLayerの位置は任意に指定できる
・設定する壁の初期温度が設定できる
・PCMの融解温度と凝固温度などはType399内で設定
・融解と凝固のそれぞれの過程をエンタルピーと温度の関係で指定できる(2つの外部ファイル)
・Type399で計算された壁の表面温度を境界温度としてType56に引き渡して温熱計算
・Type56で計算された室内表面に吸収される熱量と室内温度をType399に引き渡して壁内部を計算
・冷媒管の間隔、材質や冷媒温度等も指定可能
といった感じなので、TRNSYSを使っている方であれば割と設定しやすい感じで計算できそうです!
以上、over!!