真空ガラスの作り方。

シミュレーションで使うガラスの物性データの作成について。

使うソフトウェアはLBNLのWINDOW。ユーザ登録等が必要ですがフリーウェアです。
作成したデータは、TRNSYS以外にもEnergyPlusやESP-rなどで利用できます。
現在、WINDOW Beta 7.1.32
バージョン7から、GAPの項目においてアルゴンガス等以外にも、真空(VACUUM)がとりあつかえるようになりました。
細かい作りかたはこちら

というわけで試しに、スペーシア21クリアを作ってみました。

カタログスペックは以下の通りです。
室外側から、LowEガラス(3)/アルゴンガス層(9)/フロート板ガラス(3)/真空層(0.2)/LowEガラス(3) (mm)
熱貫流率 0.98[W/m2K], 遮蔽係数SC 0.58, 日射熱取得率η 0.51, 可視光の透過率 65.7[%]
window02

作成したガラスの計算結果は、
熱貫流率Ufactor 1.045[W/m2K], 遮蔽係数SC 0.606, 日射熱取得率SHGC(g-value) 0.527, 可視光透過率Tvis 0.683[68.3%]

WINDOWのデータベースは膨大でデータも日々更新・追加されています。
glazing(ガラス)のデータはカタログで公開されていても、ガラスを構成するglass, gapなど層の情報まで細かく公開されていることは少ないため、色などの情報(クリアとかグレーとか)も加味して、WINDOWのデータベースから近いデータを作成するというのがおすすめです。
もちろんglassなど層のデータも作成できますが、角度毎の情報も必要となるため結構面倒くさいかもー。

間違っていたら、ご指摘ください(^_-)☆

以上、OVER!!