潜熱容量を設定する

TRNSYSの計算で、家具などを考慮した潜熱容量を設定するのまき。

住宅性能表示制度に関する特別評価方法「年間暖冷房負荷量の計算方法を用いて評価する方法」のベンチマークテストでは、以下のような値を設定することとされています。

そこで、今回は、潜熱容量の設定についてです。

ここでは、Simple Humidity Model で設定します。
設定は、Zoneに対して、Humidity capacitance ratio のみを指定します。
室内空気のみ考慮する場合は、humidity capacitance ratioを1、その他の家具などを加味する場合は値を設定します。

Humidity Modelsの設定

ドキュメントよりMeff = Ratio × Mair
Ratio = Meff/Mair = (Ci/R)/Mair = (41.9×1000×V/2454) / (1.204×V) =14.18

Meff : 室内の有効湿度容量 effective moisture capacitance of the airnode
Mair : 室内の空気の質量 空気の密度1.204[kg/m3]×V[m3]=1.204V [kg]
Ci : 室内の潜熱容量  各室単位容積あたり41.9kJ/m3(g/kg’) = 41.9 × 1000 kJ/m3(kg/kg’)
R : 水の凝縮潜熱 2454[kJ/kg]
V : 室の体積[m3]

ということで、 humidity capacitance ratio には、14.18を設定。

この値は1~10とか、5 ~ 15ぐらいの値といわれているようなので、これだとちょっと大きめの設定なのかも。
いずれにしても、室内の潜熱容量自体が不明なことが多いから、この値は結構、えいや~!なのかもしれない。

詳細な検討をしたい場合や、中身についてはTRNSYSのドキュメント05-MultizoneBuildingを読んでね♪

以上、over!!