相対湿度を求める

拡張アメダスの収録データ(所謂、生データというか、一次データというか、、、)の湿度は、絶対湿度で収録されているので、 生データの絶対湿度と外気温から相対湿度を計算してみよう。の巻。

というわけで、以下の方法で算出してみよう~。

相対湿度 φ [%]は、水蒸気分圧 Pw [kPa]と飽和水蒸気分圧 Pws [kPa]の割合で示される。

$$\varphi=\frac{P_w}{P_{ws}}\times{100}$$

水蒸気分圧 Pw を、 ダルトンの法則より、絶対湿度 x [kg/kgDA]と大気圧 P (=101.325[kPa])を用いて算出 (標高0m) 。

$${P_w}=\frac{xP}{x+0.62198}$$

続いて、飽和水蒸気分圧 Pws を、ウェクスラー・ハイランド(Wexler-Hyland)の式より、外気温 Ta [℃]を用いて算出する。 0~200℃の水と接する場合の式で求める。
T [K]はTaの絶対温度。

$$T=Ta+273.15$$

$${P_{ws}}=\frac{\exp(-5800.2206{T^{-1}}+1.3914993-0.048640239{T}+0.41764768\times{10^{-4}}{T^{2}}-0.14452093\times{10^{-7}}{T^{3}}+6.5459673\ln{T})}{1000}$$

というわけで、水蒸気分圧 Pw と飽和水蒸気分圧 Pws が求まったので、一番上の式から相対湿度 φ が求まりますね。
絶対湿度の単位はg/kgだったりとデータによって異なるので、よく確認を~♪。

ちなみに、TRNSYSのType33cコンポーネントでは、絶対湿度と気温から相対湿度がさくっと算出できますよ。

Type33c

Type33は、分かっている項目(input)によって、コンポーネントが分かれているので、inputが外気温、絶対湿度でない場合でも、探してみるとみつかるかも!

以上、over!!