屋外のWBGTを計算するその1に引き続いて、2018年東京8月のデータを用いて計算してみよう。の巻。
手順は以下の通りです。
(1) 気象庁から過去の気象データをダウンロード
(2)TRNSYS/Type99用の気象データを整える
(3)Type99とEquationの設定をする
それでは、やってみよう♪
(1)気象庁から過去の気象データをダウンロードする
・地点
東京都の東京を選択。選択する地点の近くにマウスを持っていくと、緯度・経度が表示されるのでメモする。後で使うよ。φ(..)メモメモ
・項目
「データの種類」は時別値、「項目」は外気温、風速、全天日射量、相対湿度を選択。
全天日射量や相対湿度は、全ての気象台で計測されているわけではないので、地点によっては選択できません。
・期間
2018年の8月の1ヵ月を指定
・表示オプション
とりあえず計算に使いたいだけなので、いろんなデータはつけず、シンプルに。
「CSVファイルをダウンロード」で、data.csvがダウンロードされます。
ダウンロードしたファイルをExcelで開くと、下図のように選択した日時のデータが表示されています。
必要なデータは黄色の箇所なので、不要なデータは削除し、csvで保存。
(2)TRNSYS/Type99用の気象データを生成
(1)で保存したcsvをメモ帳などのテキストエディタで開いて、<data>までを(1)のデータの前に貼り付ける。
↓↓↓(2)のテンプレ↓↓↓
<userdefined>
<longitude> -139.75
<latitude> 35.684
<gmt> 9
<interval> 1
<firsttime> 5089
<var> IBEAM_H <col> 0 <interp> 0 <add> 0 <mult> 1 <samp> 0
<var> IBEAM_N <col> 0 <interp> 0 <add> 0 <mult> 1 <samp> 0
<var> IDIFF_H <col> 0 <interp> 0 <add> 0 <mult> 1 <samp> 0
<var> IGLOB_H <col> 3 <interp> 0 <add> 0 <mult> 277.7778 <samp> -1
<var> TAMB <col> 1 <interp> 2 <add> 0 <mult> 1 <samp> 0
<var> RHUM <col> 4 <interp> 1 <add> 0 <mult> 1 <samp> 0
<var> WSPEED <col> 2 <interp> 1 <add> 0 <mult> 1 <samp> 0
<var> WDIR <col> 0 <interp> 1 <add> 0 <mult> 1 <samp> 0
<data>
貼り付けた内容を、ダウンロードした地点情報にあわせて、図のように設定します。
(1)でメモした緯度・経度を10進数にするなど。
タグの項目や値の説明は、TRNSYSで実測データでシミュレーションするをみてね♪
拡張子が.csvのままだと若干、扱いづらいので、拡張子は.109とし、データ名をdata.109とします(名前、拡張子は任意です)。
気象データが出来上がりました。
(3)TRNSYS/Type99の気象データの設定
屋外のWBGTを計算するその1 では、拡張アメダス気象データを利用して検討したので、Type99-AMeDASを利用していましたが、ここでは、 ユーザフォーマットの気象データType99を使って、作成した(2)の気象データを指定します。
設定は完了です!
というわけで、計算を実行してみる。
赤が気温で、薄いピンクの線が計算した屋外のWBGTです。
昨年は熱中症の危険な日が結構あったのね~。
猛暑は堪えるわー。
以上、over!!